2019年11月12日(火)~11月13日(水) 、サンポートホール高松で『プラスチック成形加工学会 第27回 秋季大会』(成型加工シンポジア’19)が開催されました。

ご多忙にも関わらず、弊社展示ブースにお立ち寄りいただき、誠にありがとうございました。

展示場所はA会場(大ホール)の出入口の真正面だったこともあって、多くの参加者の皆さまにお立ち寄りいただきました。

展示会レポート

プラスチック成型加工学会は、昨今の関連学会が会員数や講演会などの参加者を軒並み減らしている逆風の中、増員傾向が継続している数少ない元気のある学会のひとつです。

参加者も企業が過半数を超えており、今回は約2/3が起業からの参加者。
成型加工に寄り添った研究・開発現場での実学を対象としている展示や研究発表も多く、非常に有意義な会期を過ごすことがきました。

株式会社aicd(アイシーディ)としては初めての出展ということもあり、認知度は高くないものの、多くの関連企業の方と交流を深めました。

今後は、WEBサイトやDMでの事前の告知をより強化して、さらに多くの方との交流を目指します。

展示内容について

今回、食の安全をリードするSML(特定移行成分限界値)適否判定ソフトウェア『SML6』を主軸とした出展を行いました。

欧州では、食の安全基準について、(EU)No 10/2011として法令化されており、国内では2020年6月に最初の厚労省(JIHS:国立医薬品食品衛生研究所)の方向性が示される予定です。

今後の「食の安全」に関する国内外の情報拡散も大きな課題であると感じています。

また、こういった法令の行く末に捉われず、『SML6』のより実用的な活用ケース(HPLCなどの溶出試験などに近いシミュレーション値の算出)を積極的に利用し、時間とコストをカットするメリットについても、提案させていただきました。

そもそも『SML6』は容器の添加剤が食品や飲料物へ移行する現象のシミュレーションする安全評価ツールですが、本展覧会では、通常のシミュレーションとは逆の「容器への味や香り等の成分移行」に関するシミュレーション要望を多くいただきました。

この「容器への成分移行評価」については、今後、テクニカルノート等にまとめていければと考えています。

プラスチック成形加工学会 第27回 秋季大会について

開催日時: 2019年11月12日(火)~11月13日(水)
会場:サンポートホール高松 〒760-0019 香川県高松市サンポート2-1
URL:https://www.jspp.or.jp/kikaku/sympo2019/
事前登録者515名の内訳:官庁大学206名、企業309名(出展企業19社、広告掲載42社)

特別講演(1)
「四国遍路におけるホスピタリティと国際友情」徳島大学(モートン常慈 氏)
特別講演(2)
「さぬきうどんの歴史とテクスチャーとコシ」香川大学(合谷祥一 氏)
特別セッションⅢ
「プラスチックを題材とした環境リテラシー教育 (循環社会を支える人材教育への取り組み)」徳島大学(南川慶二 氏)

レポート後記

元気のある学会の秘密はどうやら“多様性”にあるようです。

特別講演では「さぬきうどんの歴史とテクスチャーとコシ」に迫ったユニークな話題も。
特別セッションでは「環境負荷軽減を目指すリサイクル技術と環境調和材料」をテーマに循環型社会を志向する最新技術について、STEAM教育への配慮が提示され、幅広い分野の参加者が議論する場となりました。

まさに本展示会は、“たのしく深く喜ばしい場 ” の提供でした。

終了後の懇親会は参加率が8割を超え、二次会会場の『クラフトビール』専門店では、音楽・美術に少しサイエンスの彩をそえて、宴は深夜まで続きました──。